【2015年8月23日(日)】
転がり続ける表現師=森三摩地による夏のライブ。
場所は、おなじみの労音御茶ノ水会館なのだ。前回のライブは、
5月23日(土)のことだ。
今回は、終戦間もない頃の日本を舞台にした2つの小説を下敷きにして、氏ならではの味付けをほどこした翻案劇2題。彼いうところの
〝粉本(ふんぽん)〟というスタイルだ。
そして、2題ともお盆の時期を舞台としており、また、あの戦争(大東亜戦争または太平洋戦争)を、戦闘をによらない方法で描写した一人劇となっている。
その2つの劇に共通した戦争テーマが「きず」と表現され、また、2つに共通したシーンが、「マッチ擦るつかのまの真相を貴方ははたして受け容れられるか・・・」というチラシの惹句に籠められ、ともに〝戦後秘話〟といった趣(おもむき)の舞台だったのだ。
構成は、【第1部】と【第2部】に分かれた2部構成。それぞれの題材となった小説は以下の作品である。
【第1部】山田風太郎作「黒衣の聖女」
【第2部】日影丈吉作「狐の鶏」
終演後、お客も交えて、三摩地氏手作りの酒肴を味わいながら会場で打ち上げ。
あ、今回は、写真撮るの忘れてしまったね。