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歌考。そして、ちあきなおみ考。

 ところで、、歌とはいったい何だろうね、ブラザー。
 動物も歌を歌うかもしれないが、オリジナルの歌を作ったり、拡大再生産したりはしないから、音楽っていうのは、人間に特殊な能力かもしれないな。

 しかし、それにしても、この歌はどうなのさ。かつての成功体験から抜け切れずに書いたような、昭和の残骸のような歌だよな。歌によって「いまを撃つ力」なんて、どこにもないよ。
 コンポーザー・チーム(阿木 燿子×宇崎竜童)も、もう作るものがなくなってしまったのではないか。
 そして、歌い手の森昌子にしても、歌いたいかね、こんな歌。新曲みたいだけど。





 時代を打ち抜く力のある歌ってのは、やっぱり、ジャンルを超えて凄味があるですよ。その力のことを、<必然性>っていうのではないか。そうだよな、ブラザー。
 そういう意味では、森の新曲には、歌の持つ<必然性>なんてこれっぽっちもないんだわさ。そのことに自覚的でない歌手には、もうポテンシャルは残っていないのではないかしらね。

 もしかしたら、巫女、あるいは時代の歌姫としてのちあきなおみは、そのことに気づいて身を引いたのかもしれないと、いま、ふと思ふんよ。
 南~無~。

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by misaochan3x6 | 2014-05-23 02:22 | 音楽とわたくし


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