ちょっと前にTVで観たのだが、女心を研究するために少女マンガを読み倒したケンコバがたどり着いた結論とは、少女マンガの主人公を一途に思うような男の恋は決して成就することはなく、結局女が恋する男とは、むしろ女を冷たくあしらったり棄てたりするような、男から見たら完全にアウツな野郎だってことらしいのだ。
なるほど、この少女マンガの黄金のセオリーを梶原一騎は本能的に知っていて、あの「愛と誠」を書いたのかも知れませんね。
男尊女卑の権化のような梶原の本質は、もしかしたら少女のような繊細さ、いやさ、少女を凌ぐ繊細な神経というか、めちゃくちゃ女々しい神経の持ち主だったかも知れないのだ。
というわけで、このセオリーどおり、男・岩清水 弘の恋はついに成就することはなかったのである。
エイメ~ン。