先日、TVを見とったら、池上彰さんが出ていて、自分のニュース解説の手法を「因数分解」やいうとったんよ。
つまり、共通項を( )でくくって、それ以外をその外に出してしまうというテクニック。
あ、なるほどね。
んが、しか~し、池上さんのニュース解説は、ボクには何だか口当たりがよくてわかりやす過ぎるんよね。頭の中にも心のヒダにも何も残らず、情報は右の耳から入って左の耳へと通り過ぎていくだけなので、かえってヤバいよな~ってな感じなのよねんのねん。
なので、かつての「週刊こどもニュース」も、1回かそこら見ただけで、こらアカンわと、2度と見ることはなかったんだわさ。
世間の人の感想は、どうなのであろうか?
ところで、ニュース解説とは話は違うけど、小林秀雄的な韜晦の仕方というか、わかりにくさというのも、時々、飢(かつ)えたように欲しくなることがあるのよね。
〝ことばに生きる〟ということは、結局そういうことなので、池上彰さんのニュース解説のことばには、〝業〟ってものがないんだわさ。ま、よきにつけ、悪しきにつけね。
たとえば、イスラエルをめぐる中東の民族的、宗教的諸問題なんてのは、ボクにはず~~~っとわかりにくい方が座りはいいのよね。
つまり、日本人には心底わかりにくいこの違和感だけは、逆に日本人としてすごく大事にしたいなって思うんよ。
直感的にね!!