「こち亀」連載40週年。
メディアはこぞって連載終了を大きく取り上げているのだが、誰もが「こち亀」を好きなわけではない。
山止たつひこなどというふざけたペンネームで漫画家生活をスタートさせたこの男のスタンスが、まずはいやだったよね~、ボクは。
山上たつひこをナメとるよ、そもそも。
そして、劇画の絵柄でギャグを描く姑息なスタイルも、好きになれない理由のひとつだ。
おのれの絵のヘタさを、劇画の絵柄を借りて、一見ウマそうに見せる<偽装>をほどこしたところに、この男の深いギルティーがあるのだ。
ヘタウマは芸になるのだが、ウマヘタはアカンですよ。それを芸とは誰も呼ばない。
ヘタウマの秀作例▼
いや、それよりも何よりも、この男は、40年間、ちっとも絵がウマくならなかったよな。
作画家には、そのキャリアの中で、必ず〝画力のピーク〟というものが訪れるのだが、この男にそのピークはついに訪れなかったのだ。
40年間、作家としてのその見せ場を放棄しながら<偽装>に勤(いそ)しんだそのスタンス、
堪えられん!!
ついでに、アトリエびーだまというプロダクション名も、何だかあざとくて、いやだよね~。
年齢は、今年で64歳なのか。かーっ、ぺっ!!
さあ、口直しにこの歌を聴こうっと!!