三摩地(さんまじ)ライブ「ぼくの伊福部昭 祝生誕百年祭 第2番」を観に行く。

【2014年11月20日(木)】

 業のパフォーマー=三摩地(さんまじ)氏のライブ061.gif「ぼくの伊福部昭 祝生誕百年祭 第2番」を観に行く。場所は、「労音お茶の水センター」。開演は夜7時。外は雨が降っている。

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 三摩地ウォッチャーとして今年ボクが観た彼のパフォーマンスのアーカイブは、以下のとおりなり。

 072.gif【2013年11月17日(日)】「粉本 江戸っ子繁盛記」
 072.gif【2014年2月22日(土)】「ぼくの伊福部昭先生 祝生誕百年音楽祭」
 072.gif【2014年6月1日(日)】「ウルトラセブンかく戦へり」

 今回の舞台は、2月の「ぼくの伊福部昭先生 祝生誕百年音楽祭」の第2弾という位置づけで、前回いきなり伊福部昭の応用編をやってしまったので、あらためて入門編をやることにしたのだとか。
 三摩地氏の手持ちのCDの編集によるDJライブというよりも、昭和の色濃い「レコードコンサート」といった趣なのである。 
 いや、昭和生まれには、これがいいんすよ。051.gif

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 そして、この舞台で観客は、サブタイトル=「ゴジラが吼える! 座頭市が斬る!」とあるとおり、作曲家伊福部昭が、ゴジラの映画音楽だけではなく、座頭市の映画音楽も数多く手がけた作家であったことを知ることになるのである。

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 当日配布されたレジュメをアップ。

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 「ゴジラ対キングコング」を演じる三摩地氏。

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 そして、今回、ボクが最も反応したのは、氏のオリジナルである歌芝居=「座頭市春恋し旅」。梅の咲く頃、ふるさとを訪ねる座頭市の姿を描く一曲なのである。「憲法フォークジャンボリー in 東京」の第1回のステージ以来8年振りのパフォーマンスだとか。
 ボクの心の奥の奥の襞に沁みる、実にいい歌だったんすわ!!

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 市川雷蔵とともに大映の二枚看板として二枚目俳優でスクリーンデビューしたものの、思うように人気が出なかった勝 新太郎が、1960年の「不知火検校」で盲目の悪僧を演じたことを契機に、2年後の1962年に兇状持ちで盲目の侠客である座頭の市というフリークス(異形・異能の者)を選んだことにより、役者としての開眼を果たすことになったのが、この「座頭市」シリーズなのである。(1962年~1989年。26作品)

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 弱者(盲目というハンディキャップト・パーソン)であり、市井の底辺に生きる座頭の市という役作りのリノベーションに成功した勝新自身が、実は弱者であり兇状持ちの侠客としての質を持っていたのではあるまいか。
 そして、市というフリークスを演じることで、勝新は60年代、大衆の中でヒーローと化していくのである。これこそ、河原乞食=役者という異形・異能の者の面目躍如の最たる例ではないのか。
 一方、60年代の子供らにとってのヒーローはといえば怪獣で、奇しくもこの存在もまたフリークスであり、大映は「ガメラ」を擁していたのだった。

 072.gifガメラ対大悪獣ギロン(1969年)

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 思えば、三摩地氏の業とは、伊福部昭に魅入られ、怪獣やそれらと対峙するウルトラセブンに魅入られ、座頭市に魅入られ、そして、それらの存在はすべてフリークス(異形・異能の者)だということなのである。
 しかし、表現者とは多かれ少なかれ業の者であり、結局、その身は業火には焼かれる宿世なのではなかろうか。

 業業(=GO GO)三摩地!! このままどこまでも行け!! フリークスたちの夢を乗せて!!

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by misaochan3x6 | 2014-11-24 11:43 | キャラ立ち | Comments(0)


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