加賀まりこ考。

 彼女は、神田生まれで神楽坂育ち。
 城(江戸城)下の町だからこそ「下町」なのであり、まさに生粋の下町っ子なのだ。
 錦糸町だとか柴又までを下町というなんぞもってのほかなのだ。そこははっきり、近郷近在の「在」なのさ。

 その江戸っ子が、ランドセルに定期券をブラ下げて電車通学をしていた小学校5~6年生の頃のエピソード。
 彼女は、封切られたばかりの「ローマの休日」を日比谷のロードショー館にひとりで観に行き、おしのびで外出した王女役のオードリーが美容室でカットしてもらったショートヘアに即座に反応。
 エンドロールを見終わるのもそこそこにランドセルを鳴らして家に帰るや、貯めていた小遣いを握り締めて新宿伊勢丹デパートの中にあった美容室に飛び込んで、オードリーの髪型にしてくれと注文するのだ。
 それが加賀まりこ(1943.12.11~)。

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 そんでもって、通学の途中の17歳で寺山修二と篠田正浩にスカウトされて映画出演し、その後休むことなく映画、CMに出て得たたギャラを使い切って女優業から転職しようと20歳(1964年)の時にパリに渡り、トリュフォーやサガンと会い、帰国後、川端康成のお気に入りとなり川端原作の映画に出演しながら、「川端康成は〝あたいのダチ〟と思っている21歳」。
 それが加賀まりこ。
 ん!? 御歳70歳かっ!! ぅわお!!

 月曜日のユカ(1964年)
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 文を書かせれば切れのいい文体は、まさに江戸っ子ならではといえる。
 谷崎潤一郎もまたしかり。
 このおなご、苦労知らずの女帝かと思いきや、さにあらず。
 若い頃なら苦労は買ってでもしろといった昔かたぎの姐さんで、なんとも男前なのだ。

 それがわかるのがこの本なり。

 2008.8.12第1刷

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 文庫化前の単行本はこれだ。

2004.3新潮社刊

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 いや、それにしても、この写真集はかっこいいな!! 
 加賀まり子・立木義浩「PRIVATE/私生活」毎日新聞社(1971年)

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 装丁は池田満寿夫。ストーンズのジャケかと思ったぜ!!
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 anan/No.31/1971年6月20日 「加賀まりこの<私生活>/PRIVATE 」
表紙モデル:立川ユリ/写真:立木義浩/衣装:金子功


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by misaochan3x6 | 2013-10-19 19:01 | キャラ立ち | Comments(0)


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