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「週刊少年ジャンプ」45周年記念復刻!!「男の条件」。

【2010年10月10日(木)】

 「週刊少年ジャンプ」45周年。
 ふ~ん、創刊の1968年に45年を足せば、ま、そうなるわな。

 前身の「月刊少年ブック」の後継誌として月2回の発行でスタートしたと記憶しているよ。

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 この創刊間もない同誌に連載されていたのが、梶原一騎=川崎のぼるの、世間的にいえば「巨人の星コンビ」による「男の条件」なのだ。

 人様のデータによれば、連載は1968年10号から1969年19号までとのこと

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 そんでもって、この作品は連載終了後、ジャンプコミックスから全2巻で発行されたのである。
 これまた人様のデータで恐縮だが、初版は1970年5月21日とのこと

 
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 まんだらけでは、2巻揃いでけっこうなお値段で売られているのだが、1970年、ボクもこの2巻を買って読んだものなのさ。(当時中一)
 いまも大事に取ってはあるものの、本が増え過ぎてしまい、いまやこの2巻が自部屋のどこにあるのかさっぱりわからない状態なのであ~る。(泣)

 さて、前にも書いたが、その頃、少年誌に描いている漫画家は〝児童漫画家〟と呼ばれていたのである。
 そして、この〝児童漫画家〟の良心とは何かを問うたのが、梶原一騎=川崎のぼるコンビによるこの作品なのだ。

 ストーリーを述べるのはひどく苦手なので、ここを読んでもらうしかないな。
 いずれにしても、この作品が1巻にまとめられ、「週刊少年ジャンプ」45周年記念復刻!!として再発されたのである。

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 かつて「巨人の星」の連載を梶原一騎に頼み込むにあたって、「週刊少年マガジン」編集長になって間もない内田勝が使った口説き文句は、確か「あなたには、少年マガジンの佐藤紅緑となっていただきたい」だったはずで、その時、梶原はこの一言で連載を承諾したというエピソードが残っているらしいのだが、「男の条件」の中には、内田勝が喝破した資質が、その激情がほとばしっているのである。

 45年前、漫画家を夢見た多くの漫画少年たちの心を揺さぶった梶原の良心がここに蘇ったのだ。
 読むべし。

 それにしても、梶原の享年が51歳であったことに、いまあらためて深い感慨を覚える。

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 晩年は暴力沙汰から凋落の一途を辿った男だが、1960年代半ばから70年代中盤までの10数年、わが少年漫画界はこの男を中心に回り続けたのである。
 まさに天下を取った男。

 そしてボクは、梶原の享年を超え、あと数年もすると、手塚治虫の享年(60歳)に近づくのだ。

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 有名と引き換えに得たものと失ったもの。
 無名と引き換えに得られなかったものたと得たもの。

 本当のところ、きみはどう思うんだ?

 ところで、梶原一騎の実弟真樹日佐夫が亡くなって1年以上になるのは、つい最近知ったのだ。
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by misaochan3x6 | 2013-10-14 09:42 | まんが道(みち)


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