【2011年6月5日(日)】
石巻市での被災地体感の翌日、今度は違う車に乗り換えて、石巻市から南三陸町を通って仙台市内へのルートを行く。
石巻を発って北上川沿いに進みながら、車窓からは、通常では考えられない被災風景の連続に遭遇し続けたのだった。
今回の震災さえなければ、初夏の日差しの中できらめく海が続く、風光明媚な海岸風景であるはずが、今回の想定外の規模による津波の前には、リアス式海岸はあまりにも無防備な地形であることを認識させられたんだ。
被災者の方々には心からお悔やみ申し上げるとともに、今後、我々ができることとは、
「この震災への関心を絶やさない」ということであり、ここから、各自が自分でできることを模索していくということに尽きるのではないかと実感したのだった。
その意味では、被災地ボランティアへの参加だけが支援活動なのではなく、東北地方々に旅行に行き、現地での消費活動に直接的に関わることも支援のひとつであり、何よりも楽しく続けることが、支援のモチベーションとなるのではないかと思われたのである。
震災後、被災地が受ける2次的なダメージの最大のものとは、被災地への関心が薄れ、この震災への意識そのものが風化してしまうことなのではないだろうか。